基礎と標準 / PR4 · 削除の範囲

サインアウト、アカウント削除、プロジェクト削除は、それぞれ何を消すのか

サインアウト、アカウントの削除、プロジェクトの削除は三つの別々の動作で、削除される範囲は共通しません。サインアウトはセッションを閉じ、このデバイスの三つを片付けます。ゲストライブラリ、ゲストの素材ファイル、そして iCloud と同期していたこのデバイスのローカルコピーです。お客様の iCloud プライベートライブラリの記録も、このデバイス上の動画のオリジナルも消しません。「何が消えたのか」を問う前に、どの動作をしたのかを確認してください。

同じ「削除」という語でも、入口が違えば触るデータ範囲が違います。1 本の経路の結果を他の 2 本へ套用することはできません。

サインアウト:このデバイスに前の制作チームの内容は残りません。あなたのクラウドデータはそのまま

サインアウトの順序は、まず現在のデータの書き込みと外部の操作を止め、次にサインインの認証情報を処理し、そのあとでこのデバイスを片付けます。片付けは三つに及びます。ローカルのゲストライブラリのエンティティの行が消え、ゲストの素材とコンティニュイティライブラリのカバーファイルも物理的に削除され、固定されたゲストのルート記録だけが残ります。そして、このデバイスでお客様自身の iCloud と変更をやり取りしていたローカルコピーも、サインアウトを押したその瞬間に一緒に消えます。次の起動まで回しません。重要な境界は変わりません。お客様の iCloud プライベートライブラリの記録は一行も消えず、サインインし直せば取り戻せます。

この順序は「先にデータを消して、そのあとサインアウトできるか見る」ではありません。認証情報の処理が片付けより前にあり、前のサインアウト手順が失敗すれば、後の片付けは続きません。失敗した画面は再試行を求めるだけで、セッション状態も変わりません。あのローカルコピーを消す前に、アプリは iCloud にごく短い時間を与え、このデバイスの最後の書き込みが渡されたことを確認します。これは同期に少し時間をやるだけで、サインアウトを条件付きの動作にするものではありません。したがって「サインアウトでは何も消えない」「サインアウトはクラウドのデータを消す」「サインアウトするとこのデバイスの素材がすべて消える」という三つの言い方は、いずれもこの動作の実態と一致しません。ローカルは確かにきれいに消えますが、動画のオリジナルは一つも動きません。それを持ち去るのは、アカウントの削除、またはシステムレベルでのデバイス消去だけです。

サインアウトは本機三つを片付けます。ゲストライブラリ、ゲストの素材ファイル、あの iCloud ローカルコピー。お客様の iCloud プライベートライブラリのデータも、デバイス上の動画のオリジナルも消しません。

アカウントの削除:範囲を凍結し、集合を突き合わせ、最後にセッションを閉じます

アカウントの削除は別の経路を歩きます。まず現在の Apple のアカウント情報で処理が必要なメディアの帰属範囲を凍結します。帰属は 4 本の関係経路から取られます。そのあとゲストライブラリを片付けてメディアの片付けリストを書き込み、同じ帰属の条件でもう一度対象の集合を取得します。取り直した集合が先に凍結しておいた集合と合わなければ、操作はエラーを出してロールバックします。確認できない範囲のまま集合を消し続けるのではありません。

集合の突き合わせが通ってから、アカウント側のメディアとデータベースの行の削除へ入り、最後にセッションを終えて設定を片付けます。コードが削除するのは、このデバイスのアカウントデータの環境の中で、その身元の帰属として取得した記録です。この証拠は、他のデバイスやクラウドがいつ同じ状態に到達したかは証明しません。

アカウントの削除は、Apple でのサインインの許可を取り消すこととも等しくありません。現在のソースコードは明確に許可の取り消しを実行しておらず、設定の画面からできるのはシステム設定まで誘導してその 1 層を処理してもらうことです。したがってこのページで「アカウントのデータを消す」を「外部の許可を 1 手順で一括して取り消す」と書くことはできません。

プロジェクトの削除:そのプロジェクトだけを扱い、アカウントのセッションを触らない

プロジェクトの削除はプロジェクト単位の動作です。まずそのプロジェクトに関連付いたメディアのパスを凍結し、次にデータベースの送信段階へ入ります。プロジェクトとそのカスケードの関係が削除として送信されてから、メディアの片付けリストが物理的にファイルを消し続けられる状態になります。この動作の範囲は、対象のプロジェクトと、プロジェクトから下たどれる記録およびメディアまでで、だからといってアカウントからサインアウトせず、クラウドのサインイン状態も変更しません。

プロジェクトの削除も、テイク記録など各レベルの削除と同じく、メディアの片付けはデータベースのカスケードに自動で完了させません。フェーズ付きのリスト 1 本を歩きます。まずリストを用意し、次にデータベース送信中とマークし、データベースの送信あとはリストを送信済みへマークし、最後に物理ファイルの片付けをします。データベースの送信まで済んで、その後ろのファイルの片付けが失敗した場合、データベースはプロジェクトを戻すためにロールバックしません。リストは残り、後続の起動ときに、送信が確認済み分の片付け作業を続けて処理できます。

プロジェクトの削除はゴミ箱の操作ではありません。「最近削除した項目」も取り消しの経路も現在ありません。 これはこのデバイスでの 1 回のプロジェクト削除がどう実行されるかを説明していて、他のデバイスやクラウドがいつそれと一致するかは証明しません。

メディアの片付けに 3 段階のリストが要るのはなぜか

メディアのファイルはデータベースのカスケード削除に自動で消えてもらうことはできないので、削除の経路は段階付きの片付けリストを使い、「準備中」「データベース送信中」「データベース送信済み」を分けます。リストのうちデータベースの送信が確認済み分だけが、後続の起動時にファイルを続けて処理できます。まだ準備段階または送信中のリストは、アプリを開き直したことをもって削除完了扱いでファイルがリストアップされることはありません。

非草稿のメディアはこの種のリストを同時に 1 本しか持てません。既に 1 本が完了していない場合、新しいタスクは断られ、並行処理や複数のキューへの積み立てにはなりません。したがって、現在の実装を「複数のプロジェクトを同時に削除できる」と説明することはできず、起動時の続きの処理を「起動するたびに毎回、残留をすべて自動で片付ける」とも書けません。

このページが証明できないこと

この 3 本の経路が説明できるのは、このデバイスのデータベースとメディアファイルが、それぞれの操作の中で処理される順序と、どのステップで失敗すればどこで止まるかまでです。クラウドと他のデバイスが最終的に同じ状態へ到達する時間は証明できません。プロジェクトの削除をデバイスをまたぐ取り消しの仕組みとしても書けず、アカウントの削除を外部のサインイン許可の取り消しとしても書けません。

1 回の操作のあとに別のデバイスが何を見るかを判断するには、実際の同期とデバイス側の検収が別途必要です。本稿は「このデバイス上のコードが実際に何を消したか」で止めます。

FAQ

サインアウトするとアカウントライブラリのクラウド側の記録も消えますか?

アカウントデータの削除経路は通りません。サインアウトはセッションを閉じ、このデバイスの三つ——ゲストライブラリ、ゲストの素材ファイル、そして iCloud と同期していたローカルコピー——を片付けますが、お客様の iCloud プライベートライブラリの記録はこの動作の削除対象ではなく、サインインし直せば取り戻せます。あなたが撮影した動画のオリジナルも、今回の片付けの対象外です。

アカウントの削除では、なぜ先に集合を突き合わせるのですか?

削除の前に、現在の身分の帰属として取得した範囲を 1 組凍結しておき、後で同じ条件でもう一度取り直すためです。両側の集合が合わなければロールバックし、帰属範囲を確認できないまま削除を続けることを避けます。

プロジェクトを削除すると、同時にアカウントからもサインアウトしますか?

しません。プロジェクトの削除はプロジェクト単位の動作で、対象のプロジェクトのデータベースの関係とメディアの片付けを扱うだけで、アカウントのサインイン状態は変えません。

削除したプロジェクトは「最近削除した項目」から復元できますか?

現在、ゴミ箱も最近削除した項目も取り消しの経路もありません。メディアの片付けリストは、データベースの送信と物理ファイルの片付けの順序を保証するもので、復元の仕組みではありません。


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