基礎と標準 / F1.1 · ページと時間

脚本のページ数はどう時間に換算され、計算式はどこから効かなくなるか

SlateX が脚本の長さを時間に換算するとき使うのは、範囲の非常に狭い一つの換算です。八分の一は 7.5 秒、ページ全体は 60 秒になります。読み込み時にシーンへ書き込む見積もり時間と、統計側が八分の一の合計を秒に換算する処理は同じ比率を使っていて、別々の基準ではありません。この数値はシーン全体のテキストがおよそどれだけの長さかを表せますが、ページ内の位置は提供せず、撮影スケジュールの意味も担いません。

八分の一は 7.5 秒に換算され、読み込み時の見積もり時間と統計の合計時間は同じ比率を使います。

換算式は一つだけ

脚本の読み込みでは、シーンの長さをまず八分の一に落とし、その八分の一の個数に 7.5 を掛けて見積もり秒数を書き込みます。統計側がやることも同じで、複数のシーンの八分の一を足し合わせたあとに 7.5 を掛けるだけです。したがって八分の一が 8 個でページ 1 枚分、60 秒に対応します。この 2 か所が計算しているのは同じ式で、違いは集計範囲にしかありません。

だからこそ、『脚本の八分の一ページをどう数えるか』が八分の一そのものを担当し、ここでは八分の一が時間の換算に入ったあとに何が起きるかに焦点を当てています。計算式はせりふ・動作・シーンの複雑さについて追加の判断をせず、すでにあるページ長の数値を秒に置き換えるだけです。

分数文字列は読み取り時に分子だけを取る

長さ属性を読むとき、スラッシュ入りの分数では分子だけが取られ、分母は計算に参加しません。自前のエクスポートが書く分数の形は分母が常に 8 なので、この経路は往復で元の八分の一に戻れます。八分の一基準外の分数文字列、つまり本ソフトが書き出した形ではない入力を与えると、同じ分子がそのまま八分の一の数として扱われ、結果は元の意図から外れます。

第三者の脚本ソフトが八分の一基準外の分数を書くかどうかは、こちらは確認しておらず、その代わりに結論を出すこともしません。受け取り側は実際の脚本交換ファイルに書かれた長さ文字列を自分で照合する必要があり、分数を見かけただけで分母も読まれると前提することはできません。

欠損値は往復のあと 1/8 ページに変わりうる

長さ情報がまったくない場合、読み取り側は 0 として扱わず、1/8 ページとして扱います。対して、脚本交換ファイルへ書き出すときは、あるシーンの八分の一が 0 以下なら長さ属性そのものを書きません。もともと書き出せる長さを持っていなかったシーンは、外に出るときは「長さ属性なし」の形になり、読み戻すと 1/8 ページに落ちます。

これは『FDX は何を交換し、何を運ばないか』が話す交換境界と同じことで、より狭い版です。空の値は書き出しと読み戻しの両側で同じ形を保つとは限りません。ここで確定しているのは長さ属性の書き込みと読み戻しの規則で、他のフィールドへの推論にまで広げるべきではありません。

2 種類のページ数表示は 2 つの値ではない

同じ八分の一の数は、インターフェース上では 2 つの表示形になりえます。一方はページ整数と余りの八分の一に分けて、総量を「2 ページにさらに 4/8」のような形で表示します。もう一方は八分の一の合計を直接表示し、同じ量を 20/8 のように書きます。表示の基準が異なるだけで、根底にあるのは同じ八分の一の合計です。

シーンの長さを照合するなら、まず表示形を同じ八分の一の数へ復元してから比較します。2 つの文字列を独立した 2 つの値として扱うと、表現層の違いをデータの違いと取り違えます。

ハードな境界:シーン全体の長さまでで、撮影スケジュールには届かない

この量が届くのは「シーン全体がどれだけ長いか」までです。ページ内オフセットを持たず、あるせりふの行や動作の行がこのページのどこにあるかも教えてくれないため、この秒数から具体的な脚本の行を特定することはできません。

秒数を「撮影の進捗」として扱うのは外挿です。同じページ内のせりふの行と動作の行とでは、現場の撮影所要時間が大きく違うことがあり、この換算はその差異を読んでいません。担当するのはテキストの規模感であって、日程ではありません。

ページ数を秒に換算するのはテキストの規模を表すだけで、ページ内の位置は提供せず、撮影の進捗も撮影スケジュールも担いません。

FAQ

なぜ 1 ページが 60 秒なのか?

1 ページは 8 個の八分の一として数え、各八分の一を 7.5 秒に換算するため、同じ式から 60 秒が出ます。ここでは数学的な換算をしていて、実際の撮影所要時間を測ったものではありません。

長さ情報がなければ 0 秒になるのか?

なりません。読み取り側は長さ情報がまったくない場合に 1/8 ページとして扱うため、それに対応した換算時間が得られます。

八分の一基準外の分数は元の分母で換算されるのか?

されません。現在の読み取りは分子だけを取り、分母は読みません。第三者の脚本ソフトがそのような分数を書くかどうかは確認しておらず、その代わりに結論を出すこともしません。

この時間を撮影スケジュールに使えるのか?

スケジュールの根拠にはできません。これはページ長から割り出した規模を示すだけで、現場で必要になるスケジュール情報は受け取り側が別途照合する必要があります。


Axiom One LLC — SlateX。上の数字は 2026-09-24 時点のものです。