引き渡しと交換 / X1.2 · インポートが作るもの

脚本のインポートは何を作り、何を作らないか

脚本のインポートの範囲は「プロジェクトを作ってくれる」よりはるかに狭くなっています。現在のインポート経路が作るのは エピソード、シーン、脚本項目 の 3 種類のオブジェクトで、読み取れるシーンタイトルとシーン内のテキストをプロジェクトへ入れるためのものです。ショット、テイク記録、撮影日、カメラの設定を同時には作りません。インポート完了が意味するのは、脚本の構造がプロジェクトに入ったということであって、現場の記録もすでに存在することではありません。

脚本のインポートが作るのはエピソード、シーン、脚本項目です。ショット、テイク記録、撮影日、カメラの設定はこの作成経路に入っていません。

インポートは脚本構造のオブジェクトを 3 種類だけ作る

読み取れる内容がプロジェクトに入ると、インポート経路は 1 つのエピソードが取り出したシーンを受け止めて、プロジェクトにすでにエピソードがあれば番号が最も小さいものを引き継ぎ、1 つもなければそのとき新規作成し、シーン内で保持できる本文を脚本項目として作ります。この範囲が対応するのは脚本の構造そのもので、撮影 1 回に必要な現場のオブジェクト全部ではありません。

『FDX は何を交換し、何を運ばないか』は交換ファイルがどんな脚本情報を持てるかを説明します。本稿は、その情報がインポートのあとにどんなオブジェクトになるかだけ答えます。シーン選択の画面が現れたからといって、そのあとの現場の記録までインポート結果に数えることはできません。

現場のオブジェクト 4 種類を明確に作らない

インポートは ショット、テイク記録、撮影日、カメラの設定 を作成しません。この 4 種類のオブジェクトは後続の現場記録の経路を歩くもので、1 回の脚本インポートから導くことはできません。インポートが完了しても、ショットの割り出しが終わった、テイク記録が存在する、撮影日の手配が終わった、カメラのパラメータが作成済みということにはなりません。

制作スタッフのプリセットもこのインポート経路では書き込まれません。ユニット、監督、撮影監督は別途手作業で入力する必要があり、脚本ファイルに同種のテキストが現れたことをもってこれらのプリセットが作成済みと扱うことはできません。

インポートの完了は、現場の記録がすでにあることを意味しません。ショット、テイク記録、撮影日、カメラの設定、制作スタッフのプリセットは、すべて脚本のインポートと分けて照合する必要があります。

2 つの入力の形はそのまま消える

読み取れるシーンタイトルが初めて現れるより前の段落は、どのシーンにも紐付けられないため、タイトルページ類の項目は失われます。インポートロジックは、処理待ちのシーンタイトルがすでに存在してはじめて、そのうしろの本文をシーン内の構造に収めます。

もう 1 つはテキストが空のシーンタイトルです。空のシーンタイトルはシーンを作らないため、後から名前を付けられる「空のタイトルのシーン」も現れません。受け取り側は、元ファイルにこの形があるのか、インポート後のシーン数は期待どおりなのかを自分で照合する必要があります。

解析が成功しても、空の表 1 枚が出ることがある

書式は完好だが読み取れるシーンタイトルがない脚本交換ファイルは、解析成功と判定され、そのままシーン選択の画面に入ることがあります。このときリストは空の可能性があり、このステップに追加の通知はありません。このステップは空の表を渡してくることがあり、自分で照合する必要があります。

ここは「解析成功」と「読み取れるシーンを確認できた」の間の境界です。成功という状態は解析の流れがエラーで終わらなかったことを示すだけで、選択可能なシーンが必ず発生したことを意味せず、さらに現場のオブジェクトが生成されたことを意味しません。

インポートのあとでも現場の記録は依然として別の経路

この後に記録するショット、テイク、撮影日、カメラのパラメータは別のワークフローに属していて、本稿ではそれらの具体的な手順には立ち入りません。ここで残す判断は 1 つだけです。脚本の構造がプロジェクトに入ることと、現場の記録が作られることは別々の事柄だということです。

インポートの流れには重複シーンに対するフィルタも存在しますが、それはインポートのファネルの中の処理であって、ユーザーが頼れる「重複保護」として書くことはできません。同じシーンが期待どおりプロジェクトに入ったかを確認するなら、フィルタのロジックを保証として扱うのではなく、インポート後の実際のシーンに照らすべきです。

『書き出した FDX から戻ってこないもの』は、すでに書き出してから読み戻すときに起きる書き換えを論じます。本稿はもう 1 歩手前にあって、1 回のインポートが何を作り、明確に何を作らないかだけを答えます。2 つを合わせても、受け取り側が元ファイルとインポート結果を項目ごとに照合することは代替できません。

FAQ

脚本をインポートするとショットとテイク記録も一緒に現れますか?

現れません。現在のインポート経路が作るのはエピソード、シーン、脚本項目だけで、ショットとテイク記録は後続の現場記録の経路に属しています。

ユニット、監督、撮影監督は脚本と一緒にインポートされますか?

この経路では書き込まれません。制作スタッフのプリセットは別途手作業で入力する必要があります。

読み取れるシーンタイトルがないファイルは直接エラーになりますか?

限りません。書式は完好だが読み取れるシーンタイトルがないファイルは解析成功と表示されて空のシーン選択表が開くことがあるため、このステップは自分で照合が必要です。

インポート時に重複シーンをフィルタするのは重複保護ですか?

そのようには表現できません。それはインポートのファネルの中のフィルタ挙動で、受け取り側は実際にプロジェクトへ入ったシーンを引き続き照合する必要があります。


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