デジタル場記でどの値をソフトウェアが先に入力するか
デジタル場記の記録は、人が一文字ずつ入力したものではありません。SlateX は一部の値を先に書き込み、または導きます。テイク番号、ショット番号、リール番号、クリップ番号、サウンドロール、入り点のタイムコードの初期値、新しいカメラを作るときの一部のパラメータまで含まれます。あれらに共通しているのは、ソフトウェアが既定の規則で起点を与えることは、現場の事実が照合済みであることを意味しないという点です。
自動入力が答えるのは「何を先に書くか」であって、「この値はもう正しい」ではありません。
テイク番号とショット番号は既存の構造から来ます
新しいテイクのテイク番号は、現在のショットの下に既に存在する最大のテイク番号に 1 を足します。「今何本あるか」で数えるのではありません。だから真ん中の 1 本を消したあとに作っても、後ろの新しいテイクがその空いた番号へ戻って埋めることはありません。テイク番号にはテイク記録のインターフェースに手入力する入口がありません。
ショット番号もソフトウェアが現在の命名パターンで続けて生成します。現在パターンは 2 系統に分かれ、1 つはシーン番号の後ろに文字の接尾辞を続け、もう 1 つは数字と半角ハイフンの組み合わせを使います。ここに書き込まれるのは既定の命名規則の次の 1 項であって、ソフトウェアが現場に代わって「このショットの名前をどうすべきか」を判断したことではありません。ショットの管理は引き続き改名と照合の職責を担います。
この採番の仕組みは「採番に問題がないことを保証する」ことと分けて扱います。シーン番号、ショット番号、テイク番号は最終的に脚本と当日の記録へ戻して見ることになり、特に削除・改名・入口をまたいだテイク作成のあとがそうです。
リール番号、クリップ番号、サウンドロールは固定の形で始まります
カメラ記録のリール番号は、カメラの英字に 3 桁のゼロ埋めの数字を足した形で、たとえば A001 のようになります。クリップ番号とサウンドロールも、文字に 3 桁のゼロ埋めの数字を足した固定の形を使い、たとえば C001、S001 です。あれらは統一された開始の書式を与えますが、自由なテキストではなく、そこから素材側も同じ名前を使っていると推測することもできません。
新しいテイク記録のパネルでカメラを追加するとき、ソフトウェアはアルファベットから現在使われていない英字を 1 つ選び、既存の一部のパラメータを連れ込みます。リール番号、クリップ番号、フレームレート、シャッター、ホワイトバランス、サウンドロールは継承側の 1 組に属します。焦点距離、絞り、ISO、フォーカス距離、構図、VFX の状態は「新しいカメラが前の 1 台をそのまま引き継ぐ」側には属しません。
同じショットの続きのテイクを作る場合とショットを切り替える場合でも、継承の規則は同じではありません。フォーカス距離や構図などの情報を残すかは、どのテイク作成の経路を通ったか、まだ同じショットに属しているかに依存します。記録を引き継ぐ人は、継承された値を草稿として扱い、「インターフェースに既に文字がある」ことを確認済みとして扱わないでください。
新しいテイクの入り点の初期値はデバイスの現在時刻から
手動で新しいテイクのフォームを開いたとき、既存のタイムコードが渡されなければ、入り点の初期値はデバイスの現在時刻の時・分・秒を使い、フレームの桁は 00 に固定で書かれます。この値はカメラ本体または外部のタイムコードの鎖から自動で取得したものではなく、完全なタイムコードの形に見えることでフレームの桁の検証を得たわけでもありません。
この規則は、「ソフトウェアが入力した値」と「現場で測った値」を分ける必要がある理由を説明します。完成したように見える入り点が、フォームを開いたときに与えられた初期値である場合があります。保存の前に実際の記録の出所と照合し、受け取り側は納品物を受け取ったあとに、タイムコードを素材または現場の記録へ戻して突き合わせる必要があります。
あるフィールドに既に値があることは、入力されたことを示すだけで、正しいデータソースから来たことを示しません。
クリップ番号が進むかは、どの経路でテイクを作るかによります
クリップ番号の進みは、「テイクを 1 本作るたびに必ず 1 増える」ようなグローバルの規則ではありません。ある収録の経路はプロジェクト級のカメラ定義の中のクリップ番号を進めますが、別の新規作成のフォームから保存すると、あの定義を同じようには進めません。そのため、同じカメラ定義を使い続けると、草稿に重複したクリップ番号が現れることがあります。
リール番号にも似た境界があります。あの書式はカメラの英字と数字で構成されますが、進むか、どの値から始まるかは、具体的な入口と現在の記録の状態に依存します。書式の規則を、素材の身元が検証済みのこととして書くことはできず、「自動で派生する」を「照合が要らない」と書くのは、なおさらできません。
特に見直したい継承値はどれか
新しいカメラを作るとき、継承は入力の起点として向いています。フレームレート、シャッター、ホワイトバランス、リール番号、クリップ番号、サウンドロールには、たいてい前の 1 件が参考として存在するからです。ただし焦点距離、絞り、ISO、フォーカス距離、構図などのフィールドは、すべての経路で同じように継承されるわけではありません。
マルチカメラでは、各カメラ自身の記録を分けて見る必要があります。あるショット級のパラメータは、テイク作成の過程で最後に処理したカメラの値に上書きされますが、納品物が実際に読み取るのはカメラの層のフィールドです。したがって「ショットのインターフェースに現在何が見えているか」と「各カメラが何を出すか」は互いに代えられる概念ではありません。
実際に照合するとき、最も重要なのはどの欄が埋まっているかを記憶することではなく、値がどこから来るかを知っていることです。採番の規則、前の 1 件からの継承、デバイスの現在時刻、現場の人間が明示的に入力した値、です。出所が違えば、再検証のやり方も違います。
撮影日の帰属をこの事前入力の規則から外挿することはできません
もう 1 項目、ここで抑えておくものがあります。撮影日の帰属は、各テイク作成の入口から入っても同じように書き込まれるわけではありません。つまり、テイク番号・ショット番号・リール番号・カメラのパラメータに事前入力の規則があるとしても、そこから「記録は撮影日ごとに自動で書き出せる、または集計できる」とは書けません。撮影日に関する受け入れと整理では、まずこの記録に実際の帰属があるかを確認する必要があります。
FAQ
1 本削除したら、新しいテイク番号は空いた番号を埋めますか?
空いた番号を埋めることはしません。新しいテイク番号は、現在のショットの下にある最大のテイク番号に 1 を足すため、真ん中の 1 件を消したあとも後続の新しいテイクは既存の最大番号を続けて使います。
新しいテイクにタイムコードが見えますが、それは現場のタイムコード源から来たことを意味しますか?
意味しません。手動の新規作成のフォームは、既存のタイムコードが渡されていない場合にデバイスの現在時刻の時・分・秒を初期値にし、フレームの桁を 00 に書きます。保存の前に実際のタイムコードの出所を照合するのが引き続き必要です。
新しいカメラは前の 1 台のパラメータをすべて持って来ますか?
すべては持ってきません。リール番号、クリップ番号、フレームレート、シャッター、ホワイトバランス、サウンドロールは継承の範囲に入りますが、焦点距離、絞り、ISO、フォーカス距離、構図、VFX の状態は同じ直接継承の規則には属しません。
クリップ番号はテイクを作るたびに自動で進みますか?
進みません。進み方はテイク作成の入口に関係します。ある経路はプロジェクト級のカメラ定義の中のクリップ番号を更新し、ある経路は更新しません。受け取り側も現場の記録者も、クリップ番号を素材と実際の記録へ戻して照合すべきです。
Axiom One LLC — SlateX。上の数字は 2026-09-24 時点のものです。